本サイトの編集兼ライターを担当している高田が、2022年に購入や体験をして良かったと思うインラインスケート関連のベスト3を発表します!
今年もいろいろなギアを入手しました。
しかし7月以降に、Shop Skrapの状況や高田個人の環境が想定外の変化をしたため、当初予定していたギアが入手できなくなったり、Skrapの更新頻度も激減してしまいました。
それでも、Shop SkrapにてNN Skatesの取り扱いを開始したり(現在10種類のフレームと3サイズのウィールを取り揃えています)、Skrapオリジナルベアリングの開発と販売をしたり、新しいことにも取り組みました。
そのSkrapベアリングをこのベスト3に入れたかったのですが、手前味噌になると思い、それを外した3つを紹介したいと思います。
[2サイズウィールのウィザード用フレーム]
昨年発売されたIQONの「Decode Pro 110」の5輪セッティングで80mmと84mmのウィールを使用してるのですが、やはり本家Wizard Skatingから今春にリリースされた、100-80-80-80-100の「Wizard Advanced Frames」のインパクトと影響は大きかったはずです。このフレームによって、先端と後端に大きなサイズのウィールを入れれば、5輪フレームの弱点であるスピード感の悪さを補えることに気付いたユーザーが多かったと思います。
そして夏にNN Skatesから発売された「Dragon+」は、先端と後端に90mmを配置することによって、大味な滑りになりがちなWizard Advanced Framesの弱点を抑えることに成功しました。さらに3種類のマウントのモデルを用意して、より多くのインラインスケーターに新しい5輪フレームの良さを伝えた商品だったのではないでしょうか。
2サイズウィールのウィザード用フレームは5輪だけでなく、4輪フレームにも波及し、ドイツのRockin' Framesだけなく、韓国から「Knal Frames」も発売され、100-90-90-100という規格も注目を浴びました。
僕自身もKnal Framesを入手して使っていますが、100-90-90-100は4x90と4x100のいいとこ取りをした感じで、街中を滑るのにうってつけのフレームだと思っています。
Endless Bladingも他メーカーよりサイズダウンした2サイズウィールの5輪フレーム「Arcシリーズ」をリリースしたばかりで、このトレンドは来年も続くと思います。
いろいろ書きましたが、2サイズウィールのウィザード用フレームは、今年一番の新鮮なインラインスケート体験ができたギアだったので、ここに挙げさせてもらいました。
[IQONのブーツ]
当初発表されていた予定では昨年リリースとなっていたIQONのブーツが、今春からリリースされ始めました。
そして、僕自身も「AG 10」「AG 20」「TR 10」の3足を入手して履いていますが、どれも完成度が高く、滑りやすいブーツに仕上がっています。
価格が高くて簡単に手が出せるものではありませんが、この高品質な性能とラグジュアリー感のあるデザインと履き心地は、IQONのブランド価値を高めたものになっていると思います。
年末に165マウントの「CL 10」と「Cl 20」が駆け込みでリリースされましたが、個人的には、Trinityマウントの最高級汎用ブーツとなるであろう「TR 20」のリリースが待ち遠しいです。
それはさておき、ハイエンドなウィザード用ブーツを探している人には「AG 10」を、スタイルを持ってアグレッシブに取り組んでいる人には「AG 20」を、本格的なクルージングを楽しんでいる人には「TR 10」を、ぜひとも試してもらいたいです。
そして、ラグジュアリーという今までのインラインスケートブーツにない視点でデザインし、そのイメージに違わない品質に仕上げていて、履いても眺めてもすこぶる気分が上がるブーツはなかなかないので、ここにピックアップさせてもらいました。
[MENTAL SKETCH]
最後はギアではなく、ビデオです。
このアグレッシブスケーターの鈴木悠人さんが制作した「MENTAL SKETCH」は、先日紹介したばかりですが、将来2022年の日本のアグレッシブシーンを振り返った時に、必ず思い出されるものだと確信しています。
SNSにスマホで撮った短尺の動画を気軽にアップすることが多くなった今、ビデオカメラで撮り溜め、BGMを選び抜き、しっかり自分自身のアイデンティティーに基づいて編集したこのMENTAL SKETCHは、ストリートで滑る意義が見出だせる貴重な1本だと思います。
アグレッシブをしていない人はこのビデオを見ることで、アグレッシブにハマっている人たちの気持ちや、その人なりのカッコよさを追求する姿勢がわかるのではないでしょうか。
また内容とは関係ありませんが、鈴木悠人さんが公開に先駆けて試写会を行ったのも、スケートカルチャーを大切にしているのがとても良く伝わってきました。
何はともあれ、ジャンル問わずインラインスケートをしている人たちに見てもらいたいだけでなく、まだインラインスケートやアグレッシブスケートに出会っていない人たちにも、ぜひ見てもらいたいビデオなので、挙げさせてもらいました。