PowerslideのTrinityマウント搭載のハードブーツ「Next(ネクスト)」シリーズ。
その3x110(110mmウィールの3輪)モデルの最新カラー「Next Red 110」が2021年の春に発売となりました。
2019年以降に発売されたNext 110モデルと同じ仕様ですが、そのスペックとレビューを詳しく見ていきたいと思います。
商品
項目 | 概要 | 備考 |
---|---|---|
商品名 | Next Red 110 | Trinity |
メーカー | Powerslide | - |
型番 | 908374 | - |
参考価格 | 35,000円(税別) | - |
総重量 | 1,737g | EU40-41片足 |
構成
パーツ | ギア | 重量 | 規格 |
---|---|---|---|
ブーツ | Next (EU40-41) | 888g / 片足 | Trinity |
フレーム | Elite Casted 4x110/243mm | 237g / 片足 | Trinity |
ウィール | Spinner 110mm/85A | 169g / 個 | - |
ベアリング | Wicked ABEC 9 | 11g / 個 | 608RZ |
スペック
「Next Red 110」の各パーツのスペックや特徴です。
ブーツ
- 外側のプラスティックのシェルと、柔らかいウレタンのインナーブーツで構成されたハードブーツ。
シェル
- Next
- グラスファイバー強化樹脂製。
- 適度なフレックスとサポート力がある。
- フレームマウントはPowerslide独自のTrinityマウント。
- 取り付け位置を左右に約1cm調整可能。
- 各パーツは付属のレンチやプラスドライバーで取り外し可能。
インナーブーツ
- Recall Dual Fit (MYFIT)
- 「Recall Dual Fit」はNextに合わせたサイズ展開。
- パッドが厚めで、熱成形可能。
フレーム
- Elite Casted 3x110/243mm
- 鋳造アルミ製。
- 最大ウィール径が110mmの3輪フルフラット仕様。
- フレーム長はブーツサイズがEU43以下は243mm、EU44以上は270mm。
- フレームマウントはPowerslide独自のTrinityマウント。
- 取り付け位置を前後に約1cm調整可能。
- Trinityフレームの中では低価格のものだが、精度は悪くなく、スピードも乗りやすい。
- 赤いEliteフレームはこのモデルのみ搭載で、別売りされていない。
ウィール
- Spinner 110mm/88A
- Powerslideのフリースケート用のウィール。
- クセのない滑り心地で、スピードに乗りやすく、スライド技もやりやすい。
- オールマイティに使用できる。
ベアリング
- Wicked ABEC 9
- 普段使いとして十分な回転性能があり、ストレスなく高速滑走ができる。
- メンテナンスしやすい片側ラバーシールド。
- オイル仕上げ。
その他
- ヒールブレーキは付属しないが、別売りのヒールブレーキ「HABS Brake S/M」が取り付け可能。
レビュー
履き心地
インナーブーツのパッドが厚めなので、そのままでも十分な履き心地で、かかと浮きも気にならないと思います。
しかし、オーブンやドライヤーなどで熱成形すると、かかとの収まりがさらに良くなるなど、フィット感が向上します。くるぶし付近などにパッドが当たって違和感や痛みがある場合も、熱成形することによって解消したり、大幅に緩和させることができます。
また、インナーブーツのレースループにシューレースを通すことによっても、フィット感やサポートの調整が可能です。
Nextのカフやシェルとインナーブーツ「Recall Dual Fit」との相性が良く、足の可動域を確保してくれつつ、しっかり足をサポートしてくれます。
インナーブーツのレースループにシューレースを通すことによっても、サポート感やフィット感を向上させることができます。
かかと下にアグレッシブブーツのAeonと同じショックアブソーバーが配置されているため、ジャンプの着地時の衝撃を弱めてくれます。
操作性&スピード
Trinityマウントのおかげもあり、ハードブーツとしてはかなりレベルの高い性能を持っています。
そのTrinityマウント搭載ブーツは、一般的な165マウントより約1cm低い重心と3点固定による安定感があり、エッジの操作にも優れています。 特にこのブーツはウィールのサイズが110mmと大きく車高が高くなるので、一般的なブーツより足下の1cmの低重心は、操作性にかなりメリットがあります。
また、ブーツ側のマウント部分には金属パーツが使われていませんが、そのことによる操作性への影響は特に感じられません。
カフも少し高めで、足をしっかりサポートしてくれます。
アルミの鋳造製のElite ALフレームは若干重いですが、精度も剛性も問題ない品質となっています。
また、安定感と旋回性のバランスが良いフレーム長で、長距離滑走もフリースケートもしやすいものとなっています。
付属ウィールの「Spinner」は、転がり抵抗を感じないのでスピードの乗りが良く、いろいろなスライド技もしやすいです。
普通に滑るだけでなく、フリースケートも十分に楽しめます。
カスタマイズ
ウィールやベアリングなどの消耗品だけでなく、全てのパーツを自分で取り外したり、交換したりすることが可能です。
フレームを交換して幅広い滑りを楽しんだり、自分好みの履き心地やフィット感のインナーブーツを交換したり、バックルやバンパーなどを色違いのパーツに交換したりして、スタイルや好みに合わせて自由にカスタムすることができます。
また、切り取ってカフの長さやシェルのフレックスを調整できる箇所には、切り取り線が入っているのも嬉しいポイントです。
フレームが前後左右のど真ん中に取り付けられているので、最初から操作しやすいセッティングになっていますが、必要であれば前後左右にそれぞれ約5mmの微調整も可能です。
コストパフォーマンス
価格と品質のバランスが良いです。
気持ち良く滑るのを妨げるような質の悪いパーツは特になく、購入した状態で大径3輪の滑りをしっかり楽しむことができるスペックで構成されているので、適切な値ごろ感だと思います。
総評
2019年以降に発売されてきた「Next 110」と同じスペックです。
Powerslide独自規格のTrinityマウントのおかげで、約1cmの低重心を実現しています。その低重心とマウント位置による安定感と操作性の良さは、一般的な165マウントのブーツにはない特徴です。さらに他メーカーの3x110フレームよりフレーム長が短いので、旋回性に優れ、様々な技がやりやすくなっています。
ブーツもフレームも十分な剛性があり、ウィールやベアリングも高速滑走を楽しむのに十分な品質のものが付いているので、スピード感のある滑りを思う存分に楽しめます。
Nextはアーバン系のブーツなので、技をしながら街中を滑り抜けるフリースケートが楽しめるブーツです。
昨年公開された直後から話題となったフリースケート動画「NEO STANDARD 1.0」にも、3x110仕様のNextが多く登場します。
その動画の中で、シルバーのNext 110を履いてかっこいい滑りを見せてくれている安床武士さんの今年のフリースケート用のブーツはこの「Next Red 110」です!
その他、ブーツの作りが良くて剛性もあるので、フレームを4x80や3x90に交換してスラロームをしたり、4x90や4x100に付け替えてウィザードブレーディングで遊ぶこともできます。
ジャンプやスライドをしたりせず、ただ長距離滑走をするのにも向いています。
タイトすぎない履き心地や少し柔らかさがある乗り心地は、長時間滑り続ける足への負担を多少なりとも和らげてくれるでしょう。
仲間と街中や河川敷などでのクルージングを楽しむのに、良き相棒となってくれるはずです。
すでに3x110の定番ブーツとなっているNext 110。
滑りが不安定になりやすい大径ウィールのブーツでありながら、低重心でサポート力があり、操作性も良いブーツです。
パーツ交換が容易なハードブーツなので、ダメージを気にせずガンガン使えます。
しかも各パーツの品質は悪くないのに定価が3万円台というのも、これから大径ウィールで長距離滑走を始めようという人にとって嬉しい要素だと思います。
そして何より安床武士さんを始めとするベテランスケーターも2年、3年と使用しているブーツです。フリースケートを楽しむ人にも自信を持っておすすめできます。
そのNext 110の最新カラーで赤いフレームが目を引く「Next Red 110」、大径ウィールの初心者も上級者も納得の間違いないパッケージとなっています!
参考
2021年5月現在、国内では「Next Red 110」をShop SkrapとDeeportで購入可能です。
サイト | 説明 |
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Powerslide Next Red 110 - powerslide.com | 公式サイト |
Powerslide Next Red 110 - Shop Skrap | 販売サイト |
POWERSLIDE NEXT BLACK RED 110 - DEEPORT ONLINE SHOP | 販売サイト |