現在販売されているスラローム用インラインスケートブーツの中で、間違いなく最高スペックであるFR skatesの「SL C 80」。
このブーツを、世界トップレベルのスラローマーである柴垣匡義さんがレビューを書いてくれました。
国内ではほとんど見かけないブーツですが、ぜひこの記事をブーツ選びの参考にしてください。
商品
項目 | 概要 |
---|---|
商品名 | SL C 80 |
メーカー | FR skates |
型番 | FRSK-SLC80 |
参考価格 | ― |
スペック
パーツ | ギア | 規格 |
---|---|---|
ブーツ | SL | ― |
フレーム | FR Carbon 243mm | 165mm |
ウィール | MPC Freestyle Dual 80mm/XFirm | ― |
ベアリング | FR Twincam ILQ9 Slalom Pro | 608V |
SLの構造
最初に履く時、カーボンカフのバックルが邪魔をしてシューレースが通しにくそうに見えますが、バックルを下向きに動かせるので、簡単にシューレースを通すことができます。
ブーツの先端はプラスチックのパーツで覆われているため、擦れて生地が破れる心配がありません。
ブーツの後ろのアキレス腱部分は生地がメッシュになっており、生地が折れる心配がありません。
フレームとカフのシャフトやねじに使用するツールは共通で、4mmの六角レンチが1本あれば対応できます。
SLの使用感
一見すると硬そうに見えますが、インナーのパッドは心地よい厚みがあり、足全体にストレスがなく快適に滑ることができます。
カフがついているブーツはガチガチに硬いイメージがありますが、このSLはカフを含め、足に程よくフィットするように設計されており、ストレスを感じさせません。もちろんカフ付きなので剛性は失われておらず、その上カーボン製なのでとても軽いです。
また、僕のくるぶしは大きめのため、カフが当たって痛くなる場合もありますが、SLのカフの形状が良くできているので痛くなりません。
ブーツをSLに変更したことにより、以前と比べて、僕のダイナミックで力強いスケーティングの安定感が向上しました。
1輪技も安定感が向上しました。僕の場合、スピニングの中でも最高難度であるトゥーフットガンセブンをした時に、以前はその力が耐えきれずよくアウトエッジに倒れて回転がストップしてしまいましたが、SLに変えてからアウトエッジに倒れることなく回転することができています。今では最高で8回転から10回転できます。
また僕の代名詞であるシットスピンからツイスターへのコンビネーションの成功率も上がっています。
昨年のバンコクと上海で開催された大会では、クラシック、バトルどちらともこのコンビネーション技を成功させることができました。
SLを履いてから、FR skatesのブーツは選手のパフォーマンス向上はもちろん、快適にスケートライフを楽しむことができたり、足にストレスなく日々の練習に励むことができるように作られているのだと感じ、とても感動しました。
また明日も履いて滑りたくなるようなブーツです。
この1年、僕はSLを履いてきて、とても良いブーツだと自信をもってお薦めできます!!