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ハードブーツ5種評価会：「FR1 80」評価詳細

高田 健一

FR1 80 / Sebaskates （2016-2017モデル）

Free Rideから取られた「FR」の名が示すように、街中を自由自在に滑り回るために開発された、Sebaskatesのハードブーツ。
ハードブーツに金属製のフレームマウントが採用された先駆けのモデル。発売当時は他のハードブーツより操作性が良かったため、国内ではスラローム用ブーツとして人気があった。
2006年に発売されて以来改良を重ね、カラーバリエーションやフレームバリエーションが豊富。
今回用意したブーツの中で最も価格が高い。
※ 「FR1 80」は2018年にグループ会社の「FR skates」からの販売となり、現行モデルはパーツがいろいろ改良されています。その点を踏まえて評価をお読みください。

商品

項目 概要 備考
商品名 FR1 80 -
メーカー Sebaskates -
型番 SSK-FR180-WH -
参考価格 39,000円（税別） -
総重量 - EU40片足

構成

パーツ ギア
ブーツ FR
フレーム 4D Flat 243mm
ウィール Street Invader 80mm/84A
ベアリング Twincam MW9 Titanium

各評価者の詳しい評価内容

ハードブーツ5種のランキングを決めるに当たり、各ブーツの評価項目を1〜5の点数付けし、さらに評価するに当たってのポイントをメモしてもらいました。
その評価内容を評価者別に公開します。タイプの異なるスケーターが、それぞれどこに注目し、良し悪しの判断をしているのか具体的に分かると思います。

評価項目について

履き心地
感覚：足入れ感、フィット感、かかと浮き、重量感など
パーツ：ブーツのパッド（ウレタンの質、配置）、ブーツ（インナー、シェル、総重量）など

操作性
感覚：滑りやすさ、レスポンス、安定感など
パーツ：ブーツ（剛性）、フレーム（剛性、精度）など

スピード
感覚：加速、速度維持など
パーツ：ブーツのソール（剛性）、フレーム（剛性、精度）、ベアリング（精度、潤滑油）、ウィール（硬度、転がり抵抗）など

カスタマイズ
パーツ：フレーム位置調整、カフ調整、シェル調整、ロッカリングの可否、熱成形の可否、各種パーツ交換の容易さなど

コスパ
価格に対してのスペックや品質の評価

★の数
1〜5（★が多い方が優れている）

評価者別の評価詳細

4人それぞれの詳しい評価内容です。

篠田の評価

ん〜、ちょっとどこを狙って開発したのか、理解に苦しんだ。
インナー底部のコンフォート性はすごくあったけど、フリーライド（FR）にここまでのクッションって必要だっけ？って思ってしまった。むしろ、ロングライド向けの機能なのではないか。その分、パワーの伝達がワンテンポ遅れて、思う動きにならなかった。
かかとの浮きも少々気になった。
インナーブーツを交換すれば、大化けする可能性大。

安井の評価

モノは悪くない。
が!!　構成パーツの組み合わせの相性が悪すぎる……。もったいない。
インナーのグレードは良いのにフィット感がゼロ。かかとが浮きすぎ。
ブーツとフレームは悪くないので、スピード感と小回りは良いが、ウィールの相性が悪くて損している（室内リンクでの滑走テストなので外では違うかも）。
全体的にフリーライドなのかスラロームなのかフィットネスなのか、何のためのブーツなのか分からない（逆にオールマイティーと捉える事も出来るが…）ので、価格からするとコスパが悪い。
ブーツのモールド（型）が思いっ切り外人向けでつま先が狭いため、そこでも損していると思う。カスタム性は高いのにもったいない。

中野の評価

● 良い点
かかとが高い。そのため前重心になりやすい。
足先までふかふかのインナーブーツにより、つま先に荷重して操作してもぶれない。
カフの動きが柔軟。

● 悪い点
インナーブーツのかかと部分がふかふか過ぎて、かかとが浮いた。そのため、サイズ選びが重要。

高田の評価

インナーとインソールが最悪。インナーのフィット感がなく、かかとの収まりも悪い。足裏が柔らかすぎて、操作感が悪くなっている。
シェルやフレームが良いので、レスポンスが良くて小回りもしやすい。
一方で、ベアリングとウィールが良くないのか、スピードが乗らない。
繰り返すけれど、とにかく印象も評価も悪くしている元凶はインナーブーツ。フィット感のなさと足裏部分のウレタンの柔らかさが、「履き心地」「操作性」だけでなく、「スピード」までも悪くしていると思える。
見方を変えると、インナーブーツさえ変えれば、一気に評価が良くなると思う。

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