キッズに最適で快適なインラインスケートブーツ「Jet」を紹介!

キッズ用やジュニア用インラインスケートのブーツが大手メーカーから何種類も発売されている現在、本当に子供たちが滑りやすいブーツを探し出すのはけっこう難しかったりする。
今回紹介するPowerslideの Jet という3輪の子供用ブーツは、まだ体格が小さい子供たちにとって最適なブーツになる可能性大!

仕様概要

  • 新たに設計された2018年の新モデル
  • プラスチックのシェルにインナーブーツが入ったハードブーツ
  • 全サイズで3輪
  • 足に優しい軽量ブーツ
  • 操作性が良いブーツ構造

商品

項目 概要 備考
商品名 Jet -
メーカー Powerslide -
型番 908253 -
参考価格 20,000円(税別) -
総重量 939g EU31-34片足

構成

パーツ ギア 重量
ブーツ Jet (EU31-34) 481g / 片足
フレーム Jet 195mm (EU31-34) 133g / 片足
ウィール Hurricane 80mm/85A (EU31-34) 83g / 個
ベアリング Wicked ABEC 7 11g / 個

EU31-34のブーツ片足分の総重量:939g

写真1EU31-34のブーツ片足分の総重量:939g

サイズ

  • 3サイズ展開
    3つのサイズが用意されている。
    各サイズとも、ブーツ外側のかかと下付近にある黒いボタンを押しながら、つま先部分を引いたり押したりすることによって、4段階のサイズ調整ができる。
ブーツサイズ (EU) 対応サイズ (cm)
27-30 16.8〜19.1
31-34 19.4〜21.4
35-38 22.0〜23.8

上:ブーツ前部のサイズ合わせ位置 下:ブーツ後部のサイズ調整用ボタン

写真2上:ブーツ前部のサイズ合わせ位置 下:ブーツ後部のサイズ調整用の黒いボタン

シェル

  • プラスチック製のハードシェル
    足首周りをサポートしてくれるだけの十分な剛性がある。
  • シェルやカフのパーツ交換は不可
    カフ、バックル、ヒールストラップはすべてリベット留めのため、簡単に交換はできない。
  • フレームマウントは独自規格
    フレームを固定するマウントは145mm幅で、前後2か所のマウント部分に高低差はなく、Jet独自の規格となる。
  • 4段階にサイズ調整可能
    かかと下にあるボタンを押して、つま先や甲部分を覆っているシェル前部を前後に動かして、4段階のサイズ調整ができる。
    シェル前部が各サイズの場所にきっちりはまると、「カチッ」と音がする。

左:ブーツのソール裏の写真 右:ブーツの上からの写真

写真3左:ブーツのソール裏の写真 右:ブーツの上からの写真

インナーブーツ

  • 大人用のインナーと同等の品質
    熱成形可能な大人用インナーブーツ、「My Fit Fat Boy」と同じウレタンパッドやカッティングで作られているので、履き心地が良い。
  • つま先部分は伸縮性のある生地
    足のサイズが大きくなっても、つま先が窮屈に感じにくい仕様になっている。
  • 足裏部分は厚めの生地
    インソールが入っていないため、足裏部分は少し厚くなっている。

フレーム

  • アルミ製の3輪フレーム
    肉抜きしたアルミフレームを装着することによって、軽さと強度を両立させている。
    精度の良いシングルシャフトでウィールを固定しているので、ウィールの回転性が良い。
    4輪ではなく3輪にすることによってフレーム長が短くなり、小回りが利かせやすいなど、取り回しやすくなっている。
  • フレームマウントは独自規格
    マウントのピッチ幅は145mmで、前後のマウントの高低差のない、Jet独自の規格。
    フレームは取り外し可能だが、互換性のある交換フレームがない。
  • フレームの位置調整が可能
    マウントの穴は横長で、左右に約2cm動かすことができる。
    フレームの位置を調整することによって、脚力が弱い子供が履いた場合、ブーツがインエッジやアウトエッジに倒れてしまうのを防ぐことができる。

上:フレームの横からの写真 中:フレームの上からの写真 下:フレームの下からの写真

写真4上:フレームの横からの写真 中:フレームの上からの写真 下:フレームの下からの写真

ウィール

  • Hurricane 85A
    Powerslide社製の標準的な品質のウィール。
    サイズはブーツサイズによって変わるので、下記の表を参考に。
ブーツサイズ (EU) ウィール径 (mm)
27-30 76
31-34 80
35-38 84
  • ウィール数は3輪
    ウィールが一般的な4輪より1つ少ない3輪なので、その分軽くなっている。
    車のバネ下重量に当たる、フレーム以下のパーツの合計重量が、4輪のブーツより約20%の軽量化に等しい。
    実際に履いてみると、数字以上の軽さを実感できる。

Hurricane 80mm/85A

写真5Hurricane 80mm/85A

ベアリング

  • Wicked ABEC 7
    子供用としては十分すぎる品質。
    潤滑油はオイルなので、滑り出しからスムーズで速い。
    片側ラバーシールドで、メンテナンスが楽な仕様。

Wicked ABEC 7の外側(左)と裏側(右)

写真6Wicked ABEC 7の外側(左)と裏側(右)

インソール

  • 付属なし

ヒールブレーキ

  • 付属なし
    ヒールブレーキを使用したい場合は、UBS Universal Brake など、Jetに対応するヒールブレーキを別途購入する必要がある。

UBS Universal Brakeを付けた状態

写真7UBS Universal Brakeを付けた状態

デザイン

  • 2カラー
    イエローとピンクの2カラー展開で、どちらのカラーも蛍光色のように発色が良い。

ロッカリング

  • ウィールサイズでセッティング可能
    前1輪だけ直径が4mm小さいウィールに交換することでロッカリングとなり、フルフラットより旋回性はアップするが、4輪のロッカリングよりぐらぐらせず安定感がある。
    前と後ろの2輪を小さくして、きつめのロッカリングにすることもできるが、滑り慣れないとかなり不安定になるので注意したい。
    スラロームのためにロッカリングにするのなら、前1輪だけ小さくするセッティングで十分。

総評

3輪でウィールが1つ少なく、金属パーツも少なくするなど、軽量化が図られている。
まだ脚力が弱い子供たちにとって、少しでも軽い方が脚への負担が少なく、滑りやすい。

かかとの収まりが良いので、ブーツ内で無駄に足が動くことが抑えられていて、ブーツの操作性向上が図られている。
フレームやウィールなどのパーツ類も、一般的な子供用ブーツより1ランク上の物が付いているため、快適に滑ることができる。

短いフレームは、足をクロスするなどの少し難しい技にチャレンジする時に、左右のブーツやウィールがぶつかって、技ができない可能性を低くしている。
フレームは短くても、ひと回り大きいウィールが付いているので、スピードを出して楽しむこともできる。

フレームを横方向に動かして位置調整ができるので、ブーツをインエッジやアウトエッジに倒したまま滑り続けて、悪い滑り方のクセが付いてしまうのを防ぐことができる。
子供たちはいつどんなクセのある滑り方になってしまうか分からないので、地味だけれどとても大切な機能である。

足をクロスしてもブーツがぶつからず、多少重いブーツでも滑りこなせてしまうくらいに体格が大きかったり、滑り慣れている子供たちにとっては物足りなさを感じてしまうブーツかもしれない。
しかし、まだまだ体格が小さくて足が短かったり脚力が弱い子供たちにとって、スケーティングやスラロームを楽しむ上で、間違いなく滑りやすいブーツである。
他のブーツより少し価格が高くても、子供たちが気持ち良く滑ることができて、悩むことなく上達していって欲しいのであれば、このJetをおすすめしたい。

参考ページ

サイト ページ 説明
YouTube Kids Jet Skates - Powerslide Speaking Specs 公式動画
Powerslide Powerslide Hurricane 80mm 公式ページ
Powerslide Powerslide HABS Brake Urban 公式ページ
S-FOUR POWERSLIDE(パワースライド)/JET/YELLOW Jet販売ページ
S-FOUR POWERSLIDE(パワースライド)/JET/PINK Jet販売ページ